Vol.1

【株式会社ビジョン様】 どんなIRアクションがどんな成果につながったのか、先行事例から未来への示唆を得る。

2023/12/14

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グローバルWiFi事業や情報通信サービス事業、グランピング・ツーリズム事業を行う株式会社ビジョン(以下、ビジョン)。2015年にマザーズ新規上場を果たし、現在はプライム市場に上場している同社は、『Hooolders Analytics』を製品版リリース直後の2023年6月から導入しています。

円安の影響を強く受ける旅行セクター企業であり、また2023年をESG元年と掲げ非財務情報の開示に取り組もうとする企業でもあるビジョンでは、IR活動において『Hooolders Analytics』をどう活用しているのでしょうか? 管理本部でIR部と経営企画部を統括する四方克実様にお話を伺いました。

グローバルWiFiをはじめ、さまざまな情報通信サービスを提供

――ビジョン社の事業内容についてお聞かせください。

大きく分けて3つの事業を行っています。まず、グローバルWiFi事業では、旅行や出張で海外に行く方向けに世界200以上の国と地域で利用可能なパケット定額制WiFiルーターを貸し出したり、訪日外国人や日本人の一時帰国者、入院や引っ越し、国内出張向けにも日本国内で利用可能なWiFiルーターを貸し出したりしています。売上ベースの60%弱を占めているので、投資家の方のなかには、「ビジョンはWiFiの会社だ」と思っている方もいるかもしれません。
2つ目が情報通信サービス事業で、企業向けに通信インフラやオフィス機器等を提供しています。最後は、売上は他事業と比べるとまだ少ないですが、グランピング・ツーリズム事業。温泉付きのグランピング施設を国内2箇所で運営しています。

――四方様ご自身はいつごろからIRをご担当されていますか?

2022年の5月頃から部分的に関わりはじめました。正式に担当しはじめたのは同年の12月からなので、まだ日が浅いんです。

 

――もともとはどんな業務を担当されていたのですか?

1997年にビジョンに入社し、最初の13年間は営業部門の責任者を務め、その後、人事を任され、総務も見るという流れで、バックオフィス領域を広く統括しています。
IRは新規上場時からの担当がいたのですが、彼が退職することになり、私が引き継いで経営企画と兼任することになりました。

流動性を高めるべく、英文開示や非財務価値開示に取り組む

――IR活動を行うに当たって、どんな目標を定めていらっしゃいますか?

会長や社長、CFOをはじめ、取締役会で共有しているのは1日の出来高がコンスタントに10億円を超えるようにすることです。最終的な目的は企業価値を高めることですが、まずは流動性を高めることが重要で、株価は後から付いてくると考えています。
2022年実績では、10億円以上の取引があるのは主に決算発表後の3~5日で、年間平均にすると約6億円。目標達成には工夫が必要ですね。

――達成に向けて、どんな取り組みに力を入れていますか?

基本的なことではありますが、決算説明資料のブラッシュアップや投資家面談に最も力を割いています。投資家の方々にとって有益な情報を提供することで、より多くの方に投資を検討していただくことが狙いです。
ビジョンらしい取り組みという意味では、海外IRにも注力しており、英文開示にもいち早く対応しました。当社はグローバルWiFi事業を行っていることもあり、海外投資家から関心を持っていただきやすいはずです。現状の外国人株主比率は東証平均と同水準の30%程度ですが、まだまだ伸びしろがあるのではと考えています。

 

――課題に感じていることはありますか?

まさに今直面しているのが、統合報告書の作成です。プライム市場でも全社が発行しているわけではありませんが、今年は800社程度が発行したという情報もあります。ビジョンでは2023年を「ESG元年」と定めていることもあり、早急な対応が求められています。
非財務情報の開示についてはまだこれがスタンダードという書式が確立されていませんから、元アナリストのコンサルタントの協力のもと、機関投資家が判断材料にしやすいような作りを目指しています。

 

ネクストアクションの検討にも『Hooolders Analytics』を活用

――『Hooolders Analytics』はIR活動の役に立っていますか? 

はい。明確に実感できるメリットは、情報収集や分析が速く終わる点ですね。CFOや投資家とのコミュニケーションのなかで「株価や出来高の3ヶ月平均ってどうなってる?」みたいな質問を受けても、即座に対応できます。
他社情報に関しては、競合との比較はもちろん、経営上のネクストアクションの検討にも活用しています。具体的に何を検討しているのかは公表できませんが、例えば「増資」を検討しているとすると、他の会社が増資した際にどんなプレスリリースを出し、株価はどう動いたのかを調べるのに使っています。

――過去の振り返りだけでなく、未来への示唆があってこそのデータ活用ツールだと考えていますので、運営会社冥利に尽きる使い方をしていただいています。どれくらいの頻度でご活用いただいていますか?

毎日利用しています。正直、最初の1ヶ月くらいは数日に1回開いて自社のパフォーマンスを見る程度だったんです。もともと導入したきっかけも、会長が知人から「こんなツールあるよ」と聞いてきて、トライアル期間は無料みたいだから使ってみようかくらいの気持ちだったので。
でも、使っているうちに「こんな使い方もできるな」って分かりはじめたらおもしろくなって来ちゃって。最近は、1日に何度も見るようになりました。

 

――利用されているのは四方様お一人ですか?

ヘビーに使っているのは私だけですが、CFOもちょくちょく見ていると思います。あとは、社長用の資料作りを担当している社員が隣の席にいて、横目で見てたらチャートやらニュースサイトやらを行ったり来たりして大変そうだったので、『Hooolders Analytics』の使い方をレクチャーしてあげたら、すごく便利だって喜んでいました。

――満足しているポイントと不満なポイントがあれば教えてください。

満足ポイントは、誰でも使いやすいことですね。株価や出来高、競合の動きなんかがダッシュボードですぐ確認できるので、忙しい取締役たちも自分でさっと確認できます。そのおかげで、レポート作成の依頼がグッと減りました。
不満というか、アップデートに期待したいのは、タブレットやスマホでも全機能が使えるようになることです。それができたら、使う人がさらに増えると思います。取締役クラスは普段はあまりPCを使っていなくて、タブレットやスマホで大部分の仕事を処理しているので。

 

――最後に改めて、IR活動を行う上で大切にしていることをお聞かせください。

先ほども少し触れましたが、企業価値を高めることが何より大切だと考えています。ビジョンは現在、配当を実施していません。優待もあるとはいえ、ほとんどの株主はキャピタルゲインを期待して投資しているはずです。その期待に答えるためにも、事業サイドでは高成長を維持しつつ、IRサイドでは投資家との信頼関係の構築に手を尽くしていきます。

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